2012年1月5日木曜日

未来はどっち 電動 or 油圧

BikeBindさんのサイトで紹介されていました。油圧ブレーキで有名なMagura社がなんとロードバイクのコンポーネント市場に参入するとのことです。Maguraは油圧ブレーキでは非常に有名ですが、シフターなどは作っていないので、同じくドイツのAcrosという会社と組むそうです。



実はこのAcrosという会社は既にMTB用にAcros A-GE Hydraulic Shiftingを$2300ほどで販売しています。開発するというだけでなく、量産もできる段階にある技術だということです。



Pink Bikeのレビュー記事をもとにワイヤー、電動、油圧の現時点でのメリットをまとめると

機械式
メリット
  • 安価
  • 修理が用意
デメリット
  • 泥などのコンディションに弱い
  • メンテナンスしないと、シフティングが重くなる
  • ワイヤーの取り回しに制限がある
電動
メリット
  • シフティングが軽い
  • メンテナンスフリー
  • トリミングの自動化
  • シフトスイッチを複数取り付け可能
デメリット
  • 若干シフティングが遅い(電動Duraの特にリア)
  • 多段変速ができない(カンパEPSでは実現)
  • 高価
  • 重量が重い
  • 充電する必要がある。
油圧
メリット
  • シフティングが軽い(電動よりは重く、ワイヤーよりは軽い)
  • メンテナンスフリー(ほぼメンテフリーのよう)
  • シフトスイッチを複数取り付け可能
  • コンポーネントが軽い
※参考 MTB用のシフターの重量
Shifter (each): 64.85g
Rear derailleur: 159.84g
Front Derailleur: 79.15g
Hydraulic line (R): 24.26g
Hydraulic line (F): 17.16g
Fluid (R): 9.00g
Fluid (F): 7.25g


デメリット
  • 高価


実は将来のコンポーネントは電動じゃなくて油圧かもしれないなと思ったりもしてます。
ShimanoかSramが動かないとだめですが、Shimanoは完全に電動に傾倒しているので、個人的にはSramが怪しいななんてにらんだりしてます。

油圧だとローノーマル、ハイノーマルも自由に設定可能ですし、ワイヤー式と違ってバネを引っ張る必要がないので、軽量でスムーズなシフトが実現できるのではと妄想中です。なにしろ充電の必要もないというのはなんとなく自転車が自転車であるというのにふさわしいかななんて思っています。できないのは自動トリミングだけ、でも7900 Duraは機械式でもトリミングなしになってますしね。


2 件のコメント:

  1. いしわたり康2012年1月5日 22:01

    とても興味あるシステム。油圧の配管がそれぞれ2本あるようなので、フレーム内装配管のトップフューエルにはちょっと無理かな?

    返信削除
  2. そうですね。バネがないので前後合わせて4本の油圧配管で動かす仕組みになっています。

    ロードコンポーネントでSramが採用したらかなり面白いことになりそうです。電動 vs 油圧 みたいな構図を期待してますね。

    内装配管は轍屋にお願いしたら、改造してくれるかも?!
    ぜひいしわたりさんには手に入れて頂いてレビューしていただきたいです。

    返信削除